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九份老街|赤い提灯が灯るノスタルジックな山あいの街

九份老街|赤い提灯が灯るノスタルジックな山あいの街のイメージイラスト
Illustration © Dolphin Charter

九份観光の見どころを詳しく紹介。金鉱の歴史、赤い提灯が灯る豎崎路の夜景、名物の芋圓、撮影スポット、混雑を避ける時間帯、台北からのアクセスと貸切チャーターでの回り方までまとめました。

アクセス
台北市内から車で約1時間/路線バスで約1時間30分(瑞芳駅経由の鉄道+バスも可)
滞在時間の目安
2〜3時間(夕暮れから夜景までなら3時間以上)
ベストシーズン
通年。夕方〜日没後の提灯点灯時間がおすすめ
目次8
  1. 金鉱の街から「懐かしい街」へ。九份の歩み
  2. 九份観光で外せない見どころ
  3. 写真映えする撮影スポットと時間帯
  4. 九份で味わいたい名物グルメ
  5. 混雑を避けるコツと注意点
  6. アクセスと回り方
  7. よくある質問
  8. まとめ

台北から東へ車で約1時間。海を見下ろす山の斜面に、石段と細い路地がぎっしりと重なり合う小さな街があります。それが九份(ジォウフェン)です。日が傾くころ、軒先の赤い提灯がひとつ、またひとつと灯りはじめ、湿った石畳にその光がにじむ。初めて訪れる人も、なぜか懐かしさを覚える不思議な街です。

かつては金の採掘で栄え、やがて静かな山村に戻り、映画をきっかけに再び脚光を浴びた九份。この記事では、街の歩んできた歴史から、見逃せない見どころ、写真映えする場所、名物グルメ、混雑を上手に避けるコツまで、九份観光を心ゆくまで楽しむためのポイントをご紹介します。

01金鉱の街から「懐かしい街」へ。九份の歩み

九份の名前の由来には諸説あります。よく知られているのは、山奥にあったこの集落には当初9世帯しか住んでおらず、町へ買い物に出るたびに「9つ分」をまとめて買っていた、というものです。素朴な由来が、今の街の雰囲気にもよく似合います。

街の運命を大きく変えたのは、19世紀末に近くで金が見つかったことでした。日本統治時代には採掘が本格化し、山の斜面には鉱夫や商人が集まって、茶館や劇場が立ち並ぶほどの賑わいを見せたといわれます。しかし戦後、産出量の減少とともに鉱山は閉山し、九份は人の少ない静かな山村へと戻っていきました。

再び光が当たったのは、1989年に公開された侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の映画『悲情城市』がきっかけです。作品の舞台として映し出された九份の風景が人々の心をつかみ、古い街並みを求めて旅人が訪れるようになりました。日本では、ある有名アニメ映画の舞台ではないかという話が広まりましたが、制作側はモデルであることを否定しています。とはいえ、提灯の灯る石段を歩けば、多くの人が物語の世界に迷い込んだような気分になるのも頷けます。

02九份観光で外せない見どころ

基山街(ジーシャンジエ)

九份老街のメインストリートが基山街です。入口のコンビニ横から細い路地に入ると、屋根付きの狭い通りに、菓子店、茶葉店、土産物店、軽食の屋台がぎっしり並びます。人ひとりがやっとすれ違えるほどの幅で、天気の悪い日でも歩きやすいのが特徴です。食べ歩きを楽しみながら、ゆっくり奥へ進んでいきましょう。

豎崎路(シューチールー)の石段

基山街と交差する急な石段が豎崎路。九份と聞いて多くの人が思い浮かべる、赤い提灯が連なる風景はここにあります。石段の途中に建つ木造の茶館は、提灯に彩られた外観がとりわけ印象的で、九份を象徴する撮影スポットです。

ポイント:豎崎路は段差が大きく、雨の日は滑りやすくなります。歩きやすい靴で訪れ、写真を撮るときは立ち止まる場所に気をつけましょう。

昇平戯院(ションピン劇場)

豎崎路を下ったあたりにある、レトロな劇場を復元した建物です。かつて鉱山の街が賑わった時代には、ここで映画や芝居が上映され、人々の娯楽の中心だったといわれます。館内では古い映画のポスターや映写機が展示されており、九份の黄金時代を感じることができます。開館日や時間は変わることがあるため、訪問前に確認しておくと安心です。

茶館から眺める海と山

九份の楽しみは、歩くことだけではありません。崖に張り出すように建つ茶館で、台湾茶をゆっくり味わう時間こそ、この街のいちばんの贅沢です。窓の外には基隆の海と山並みが広がり、天気がよければ夕日に染まる海岸線を一望できます。茶葉を選び、店の人に淹れ方を教わりながら、何煎も味の変化を楽しんでみてください。

03写真映えする撮影スポットと時間帯

九份をいちばん美しく撮れるのは、夕暮れから日没後にかけての「ブルーアワー」です。空にまだ青みが残っているうちに提灯が灯ると、赤と青のコントラストがとても印象的な一枚になります。

  • 豎崎路の石段中ほど:提灯が連なる定番の構図。人の流れが途切れる瞬間を待つのがコツです。
  • 茶館のテラス席:提灯越しに海を入れた構図は、九份らしさがいちばん伝わります。
  • 展望エリアから見下ろす街並み:基山街の奥や高台からは、斜面に重なる屋根と海を一緒に収められます。
  • 雨上がりの石畳:濡れた石段に提灯の光が映り込み、晴れの日とは違う幻想的な表情に。

九份は霧や小雨が多い土地です。「雨だから残念」ではなく、しっとりとした空気感こそが九份らしさだと考えると、撮影がずっと楽しくなります。

04九份で味わいたい名物グルメ

芋圓(ユーユェン)

九份の名物といえば芋圓です。タロイモやサツマイモを練ってつくるもちもちの団子を、温かいスープや冷たいかき氷と一緒にいただきます。素朴でやさしい甘さは、坂道を歩いた体にうれしいご褒美。店によっては店内の窓から山と海を眺めながら食べられます。

そのほかの食べ歩き

  • 草仔粿(ツァオズグイ):よもぎ入りの餅生地で、切り干し大根や小豆などの具を包んだ伝統菓子。
  • 魚丸湯(ユーワンタン):魚のすり身団子のスープ。小腹が空いたときにぴったりです。
  • ピーナッツアイスクリーム巻き:削ったピーナッツ飴とアイスをクレープ状の皮で包んだ人気のおやつ。
  • 台湾茶とお茶菓子:茶館や茶葉店では試飲ができることも。お土産選びにも役立ちます。

05混雑を避けるコツと注意点

九份は台湾屈指の人気観光地で、週末や連休、夕暮れどきは基山街も豎崎路も大変混み合います。快適に楽しむためのコツをまとめました。

  • 平日に訪れる:週末に比べて人の流れが穏やかで、写真も撮りやすくなります。
  • 午後早めに到着する:明るいうちに街を一周し、茶館で休憩してから夕暮れを迎えると、混雑のピークをうまくかわせます。
  • 帰りの足を確保する:夜はバス停やタクシー乗り場に長い列ができることがあります。帰りの交通手段は事前に決めておきましょう。
  • 雨具を用意する:特に秋から春にかけては雨や霧の日が多くなります。折りたたみ傘があると安心です。
  • 閉店時間に注意:店の多くは夜早めに閉まります。営業時間は店ごとに異なるため、目当ての店がある場合は事前に確認を。

06アクセスと回り方

台北市内から九份へは、路線バスか、鉄道で瑞芳駅まで行ってバスやタクシーに乗り継ぐのが一般的です。所要時間はバスで1時間半前後が目安ですが、週末は道路やバス待ちで大きく遅れることもあります。運行状況や時刻は必ず最新情報を確認してください。

効率よく、そして快適に回りたいなら、貸切チャーターがおすすめです。九份は、天燈上げで知られる十分・平渓や、奇岩が並ぶ野柳地質公園と組み合わせやすい立地にあります。ドルフィン・チャーターでは「九份・十分・野柳 1日周遊(10時間・1台 NT$8,500〜)」をご用意しており、昼は野柳と十分、夕暮れに九份へ到着して提灯の灯る時間をゆっくり過ごし、そのままホテルまで送り届けるという流れが人気です。帰りのバス待ちを気にせずに夜景を楽しめるのは、貸切ならではの魅力です。詳しいモデルコースは九份・十分・野柳を貸切チャーターで巡る1日モデルコースで紹介しています。

07よくある質問

Q. 九份は何時ごろに行くのがいちばんきれいですか?

提灯が灯る夕暮れから日没後がもっとも人気です。季節によって日没時刻が変わるため、日没の1〜2時間前に到着するよう計画すると、昼の景色と夜の景色の両方を楽しめます。

Q. 足腰に自信がなくても歩けますか?

基山街は比較的平坦ですが、豎崎路は急な石段が続きます。無理に石段を上り下りせず、基山街と茶館を中心に回るなど、体力に合わせて計画しましょう。貸切チャーターなら、なるべく歩く距離が短くなる場所で乗り降りできるよう、ドライバーに相談することもできます。

Q. 雨の日でも楽しめますか?

楽しめます。基山街は屋根のある部分が多く、茶館で雨にけむる山と海を眺める時間も格別です。石段が滑りやすくなるので、靴選びにだけは気をつけてください。

08まとめ

金の採掘で栄え、静けさを取り戻し、そして映画によって再び人々を惹きつけるようになった九份。赤い提灯、急な石段、茶館から眺める海と、どこを切り取っても絵になる街です。夕暮れの時間に合わせて訪れ、芋圓を味わい、茶館でゆっくりと夜を待つ。そんな過ごし方が、九份をいちばん深く味わう方法です。周辺の観光地と組み合わせ、帰りの心配がない形で、心に残る一夜を過ごしてください。

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